なかむの日常

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「その時までサヨナラ」

 

 山田悠介の作品、その時までサヨナラ。山田さんの作品を読んだのは93番目の君以来だ。有名どころでは×ゲームやリアル鬼ごっこがあるか、まだ読んだことがない。

 今日は、その時までサヨナラのレビューを述べていきたいと思う。

 主人公の智は亜紀と結婚し、裕太という子供を授かる。幸せな結婚生活を築いていると思いきや、実際は異なる。夫である悟は仕事のことで頭がいっぱいで家事や育児に手が回らず、家庭の事は妻に任せっきり。二人の夫婦仲は最悪だった。

 別居状態であった妻子が、福島へ旅行へ行き、その途中で列車事故に遭い、妻はなくなり子供の裕太は一命をとりとめる。家庭の事は妻に任せっきりだった悟志は裕太を育てることになるが、家事をこれまでしたことがなく、裕太を育てる自信がないので裕太の事は義理父の家に預けようと考える。そんな中、「宮前春子」と名乗る亜紀の親友であったという謎の女が悟の前に出現し、事態は思いがけない展開になる。

 宮前春子は家事を悟に教え、裕太と二人で仲良く生活するよう仕向ける。その結果、悟は家庭の事を思いやるようになり、裕太と二人で仲良く生活していくことができ、悟自身は成長し、変わっていく。

 ある日、突然、宮前春子は姿を消し、行方不明となった。彼女の事を調べていく中で彼女は妻である亜紀の亡霊であった。宮前春子として亜紀になりきり、よい家庭を築きたかったのだ。最後にその真相を知った悟は、宮前春子に感謝しこれから家庭を大事にしていくと誓ったのだ。

 

 読み始めて、序盤から物語は面白いなと思った。中盤あたりからこのような展開で物語が終わることは薄々予想していたので、当たり前の結末になったなという感じ。

 宮前春子と出会ってから夫があれだけ家族と向き合い、変わっていく姿は感心した。

自分がもし仕事が多忙に終われていたら、彼と同じように家族をそっちのけにする可能性が高いと思う。彼自身も彼女と出会えてよかったと思っているのではないか。

 この本は、仕事が忙しく仕事と家庭を両立できていない人にぜひ読んでほしい本である!!